高橋早苗

ロマン・ポランスキー 初めての告白の高橋早苗のレビュー・感想・評価

4.0
ロマン・ポランスキー本人が語る
幼少の記憶から、戦争体験
家族との別れ、学校
俳優として初めてのキャリア、そして映画製作

2009年、チューリッヒ空港での突然の逮捕から
拘留、軟禁、身柄釈放まで


終始流れるピアノの音が
観ているこちらまで
静かに静かに、内省の時間へ誘ってくれるようだ。


「彼女(シャロン・テート)の妊娠で、周りの子ども達に意識が向いた
 普通の生活が送れるような気がした」という彼の告白は
とても素直な言葉に聞こえた。
長年の友人を前に、語っているからだろう。つかこの人、どういう状況でも素直というか
真っ直ぐなんだな。と感じた

『棺にフィルムを入れるなら
 戦場のピアニスト』
という言葉が象徴してる


その真っ直ぐさは、彼から遠い人にほど、傍若無人に身勝手に見えるのだろう


タイトル通りの「告白」で、本人が語る言葉、それ以上のものはない。
何にせよ、戦争体験を持つ人の言葉は強い。
高橋早苗

高橋早苗