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10人の泥棒たちのOASISのレビュー・感想・評価

10人の泥棒たち(2012年製作の映画)
3.8
数十億の価値を持つダイヤ「太陽の涙」を盗むべく集められたエキスパートたち。
スムーズに行くはずが、チーム内に渦巻く裏切りや愛憎のもつれ等から次第に計画が狂い始める。
2012年度、韓国映画界で「グエムルー漢江の怪物ー」を抜き去って興行収入NO.1を塗り替えた映画「10人の泥棒たち」(原題:The Thieves)
監督は「ビッグ・スウィンドル!」「チョン・ウチ 時空導士」のチェ・ドンフン。

主演のマカオ・バクにキム・ユンスク、その他チョン・ジヒョン、イ・ヨンエ、シン・ハギュン、そして中国からサイモン・ヤムも登場する豪華な顔ぶれ。
あからさまに「オー○○ンズ」っぽい雰囲気を放つ内容だけど、ダイヤを盗むという目的は意外にあっさりと成功。
しかしそれだけでは終わらず、そこまででやっと中盤。肝心のスタートはそこから。
後半は激しい銃撃戦と、キム・ユンスクがワイヤーを使って団地を縦横無尽に駆け回るアクションシーンが一番の見せ場だと思う、たぶん。

チョン・ジヒョンがストーリーをかき乱す峰不二子的な位置で、彼女のずば抜けた可愛さもあって完全に主役級。
しかもパツパツ衣装で動き回ったり、バスタオル一枚で犯行現場から逃げ出すサービスシーン満載。
二転三転して面白いには面白いけど、今までの歴代興行収入を塗り替える程か、と言われればそれはどうかなと。テンポが案外ゆっくりな割に上映時間長いし。

ある程度予想もつく流れではあるかな、とも思ったりした。
特に、吹き替えで観ていると山寺宏一の声があのじじいから聞こえてくるという事は・・・もうあの展開しかないな、と。
全体的に吹き替えの声優さん達は非常に豪華で安定しているので、耳障りにならずに画面やアクションに集中できる。こういう吹き替えをもっと見習うべき、というお手本のような素晴らしいキャストだった。
ただ、チョン・ジヒョンの平野綾は若すぎる上に全然色気が無かったので、沢城みゆきでお願いしたかった・・・。
キム・ユンソクの山ちゃん、キム・ヘスの朴ロ美、サイモン・ヤムの石塚運昇、素晴らしかった!
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