2023年、149本目。
運命の人を探すのは、ウォーリーを探すより困難だ。
異なる恐怖症を抱える男女が混沌とした街の中で巡り合うまでの物語。
物悲しさを漂わせて淡々と進む中、洒落た演出が随所に散りばめられていて目を奪われる。
冒頭の街並みのシーンから心を掴まれた。
過去を引きずり、不器用で所謂陰キャである主人公たちが部屋に窓を作った事から一歩前に進んでいけるシーンが好き。
窓の位置がまた最高。
ウォーリーを見つけた時のような、晴れやかな気持ちになれる映画だった。
作中で映るアサヒスーパードライや招き猫、じゃが玉ストッカー、アトムなど日本のアイテムに親近感が湧いて嬉しかった。