このレビューはネタバレを含みます
スポーツとライバル関係を描く映画として特に目新しさはないですが、王道で胸の熱くなるシーンが多く、2時間あっという間に見終わりました。
F1は普段全く見ないのですが、レースシーンもエンジン音、実況のリアリティや緊張感から思わず息を呑んで観てしまいました。
ニキとジェームスはとても対照的な性格をしているため、ライバル関係としてすんなりと受けいることができ、映画に集中できます。
それぞれの苦悩もわかりやすく描かれていました。
自由奔放なジェームスがレース前に嘔吐するシーンは、彼も普段は気丈に振舞っているが、かなり自分自身にプレッシャーをかけているのかな、ある意味その裏返しが普段の行動なのかと思いました。
ラストの飛行場のシーンでも二人の考え方が割れたままで、このまま終わるのかと思いましたが、本当のエピローグでニキがジェームスを認め、尊敬していたことが語られ、ラストも美しく終わりましたね。
ちょっと調べると現実ではニキとジェームスはF3時代からかなり仲が良く親友の関係だったとのことで、映画はかなり脚色されているようで意外でした。(特にそれが、この映画の評価を下げる理由にはなりませんが)