阿房門王仁太郎

ラッシュ/プライドと友情の阿房門王仁太郎のレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
4.0
中盤当時の映像を使ったような粗い画像が挿入されており、その粗さが最終レースのクリアでfpsが多くスローな映像に置き換わる事により、ある種の事実を超え、騎士道物語的に語り直す様に創作としての意義を観た気がする。実際、この映画は二人のレーサーの生い立ち等を映す前半は余り面白くなく、この二人が接近し決闘を行う時点に於てタイヤは騎士を乗せる馬に、バンパーはランス(鎗)に、ヘルメットは兜に、スポンサーロゴは紋章に見えていき、ここから急に優れていく。
 しかし事実とは言え、真面目で綿密な計画による成功を企図するニキ・ラウダの方が大火傷で「異形」―アウトサイダーになっていくのは大変面白いなと思う。
阿房門王仁太郎

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