悪くは無かったです。
が、映画というよりはNHKのスペシャルドラマを観ている印象でした。
共感する部分は多々あるのですが・・・。
ストーリーはバンドに夢中になる青年が苦悩し、もがき苦しみならも成長していく様を描いた物語です。
予備校生の主人公ジュンは、19歳で夢も無くバンドに明け暮れます。
予備校には行かず、家族には呆れられ、妹にも説教される程、自堕落な生活をしています。
メンバーで揚げたカイトは空高く舞い上がりジュンの漠然とした生活でも仲間との友情は熱く楽しい毎日です。
しかし、日が経つにつれて次々に変わっていくメンバー。
家の都合でバンドを辞める者、昔のしがらみで警察沙汰になる者、同棲中の彼女からの告白。
一方、何も変わらないジュン。
途方も無いやるせなさ、葛藤。
空を見上げると電線に糸が絡まり、そこから飛び立とうとクルクル回転するカイト。
ジュンの心情を現しているかのようです。
そんな時、ベース担当のキドの現在を知り・・・。
主演のジュンを中村倫也が好演していました!
今のままではいけない事は分かっているのに、どうする事も出来ない。
そんな10代の中途半端な青春物語です。