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マレフィセントの替え玉無料のレビュー・感想・評価

マレフィセント(2014年製作の映画)
3.2
マレフィセントは復讐の相手を直接本人には下さず、娘に呪いをかける超陰湿な性格。なのに、オーロラ姫の成長を暖かく見届けるのはなぜなのだろうか。マレフィセントがオーロラ姫を崖から落ちるのを助けたが、死の呪いを掛けておいて助けるのはおかしい。そもそも、呪いのルールからして16歳までは逆に絶対に死なないことになっているはずだ。だからこそ、呪いの力で幻聴に誘われて、復活した糸車の針に刺された訳だ。ステファンに直接呪いをかけず、オーロラ姫に呪いをかけたのは、その方がステファンが苦しむと判断したからであるはず。だから、本来はオーロラ姫の様子よりステファンの苦しむ様子を見てほくそ笑むのが自然だ。だから、オーロラ姫にマレフィセントが愛情を抱いたのは脚本家が現代の客を喜ばす展開を無理やり作ったからなのではないだろうか。

 そう考えていたが、実は違うのかもしれない。マレフィセントが愛情を抱いたのは自身の呪いによる副作用ではないだろうか。オーロラ姫が16歳まで生き延びるためには妖精たちだけでは不十分でマレフィセントの存在が必要だった。その必要のために呪いがマレフィセントにオーロラ姫への愛情を抱かせたとも考えられる。

ステファンが翼と会話してるシーンが統合失調症の患者を観ているようで疲れた。

この映画でオーロラ姫が最も空虚な存在だと思った。舞台装置のための記号的な存在。
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