期間の短い儚い非常勤講師を演じるエイドリアン・ブロディは最高だったけれど、個人的にはあまり刺さらなかった。
「大人も子供もいろいろ抱えてるよね、辛いよね」的鬱映画だけれど、学校映画なら「それでもその先に道を示す」的展開がないと、映画作品にした意味が薄まってしまうような気がする。
生徒のカウンセラーが不良生徒に、号泣しながら「これ以上私の目の前で生徒がどん底に落ちていくのを見たくない!!」とブチギレるシーンとか、所々グッと来るシーンはあったし、決してつまらなくはなかったのだけれど
だからこそ「いろいろあってつらい! 以上!」で終わるのではなく、なんでもいいから作品の中で答えを示して欲しかったかも。鬱映画だから答えを出さなくてもいい、というのはちょっと違うと思う。