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アクマイザー3のmitakosamaのレビュー・感想・評価

アクマイザー3(1975年製作の映画)
3.0
東映まんがまつりの1本でブローアップ版だけど、第1話ということもあり、かなり判りやすい。なんか東映的にも熟れてきたのか?

いわば石ノ森版のデビルマンみたいな話。
アクマ族を抜け人間の側について戦う、ので構造はデビルマンと一緒。まあ石ノ森の伝統である抜け忍モノですわ。

アクマ族が人間を襲うなかで、ザビタンが人間の味方になり敵対する。討伐にきたイビルとガブラとも戦うが、ザビタンに惹かれアクマイザー3を結成する。
第1話としてエピソード1的な「これから戦いが始まるぜ!」という終わり方。物語の序章として、キチンと起承転結がある。
ブローアップ版としては最も理想的かも。

変身しない代わりに声が声優さんで良いよな。ザビタンが井上真樹夫。石川五右衛門に花形満にキャプテンハーロックの中の人ですよ。
ガブラは八奈見乗児。ボヤッキーの中の人。
イビルの人はよく知らない。

ザビタンは熱血、声もあり格好良いな。イビルはニヒルでガブラはコメディリリーフ。
この熱血・ニヒル・ギャグの3人組も伝統的系譜ですな。(ゲッターチームの竜馬・隼人・武蔵などが例)(これにガキと女を混ぜた5人の系譜がゴレンジャーやガッチャマンなどに引き継がれる)

アクマ族が、地球の地下に住んでいるという。人間をさらって来て、奴隷として働かせる。グルグルと木の歯車みたいなのを回させて、コンピューターの動力にするというのだ。どんなコンピューターだよ。笑

ザビタンのまばたきやイビルの目の形が変わるのもとっても好き。予算がない中で色々工夫してるのがよくわかる。

最後にアクマ族の幽霊船を奪って、ザイダベック号に変形する。むちゃくちゃな変形なんだが、ビジュアルのインパクトは充分。
ここはむちゃくちゃでも良いんだよ。こういう強欲な被写体をラストに持ってくるのが、映画的なんだよな。
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