しわのキャンチョメのネタバレレビュー・内容・結末

自分にとってはかなり先の話だけど、それでもいつかは訪れることだから怖い。

頭がはっきりした状態で、虚しく死を待つだけの老後は、それはそれでかなりしんどいかもしれない。その点、オリエント急行に乗っていると思い込むマダムは毎日幸せそうに見えた。
「忙しくないと正気じゃいられない」というのも、とても分かる。ドローレスにとってのモデスト、ミゲルにとってのエミリオのように、人との関係性の中に生き甲斐みたいなものを見出すことも、幸せに正気でいられる一つの方法なんだろうな。