モンスターの存在を糧にしてやるというレジャー業にグッズ販売と商売根性の逞しさは2から健在。懐かしの荒野に政府がグラボイズに目を付け介入、また新形態の怪物が主人公達に牙を剥く…!といった人間怪物新たな勢力が参戦する三作目。とはいっても政府の存在自体は全編通して薄く、モンスターのCGは相変わらず浮いていて違和感は否めません。絶滅危惧種の保護目的として介入してくる割には優先度が低いから少人数しか人員割けないというよく分からない判断基準。優先度が低い作戦だから予算が少ないと言うのは本作のメタ自虐なのか。
後半差し掛かり（1時間過ぎた頃）からキャラ達が真面目だろうがおふざけ感にブーストをかけ始めてきて面白いです。こういうノリを序盤から仕掛けてくれればもっと良かったと思います。本作で一番笑ったのは、屋内で襲われてる最中囮用のエサ肉をレンジでチンして投げつけるというシーン。温度で察知するみたいな設定あるけどそれにしたって緊急事態でレンチンするかねというなんとも面を食らう所業（瞬間でアツアツになるのもウケる）。またグラボイズの地面より高い場所は襲えないという設定に甘えるかの如くちょっとの高さの場所で避難した気になってる人達にもいや高鬼じゃねえんだからと言いたくなる（現にヘビ頭には岩場の端で噛まれそうになっている）。振動感知の緩さよ。
この土地に住む人達の強かさというか逞しさみたいなものを示すような締めも良かったです。荒々しいけど憎めないシリーズになってきましたよ。
