Benito

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者のBenitoのレビュー・感想・評価

3.5
【 江戸川乱歩 : 大正14年の小説を映像化① 】
 
原作が1925年(大正14年)に発表された乱歩の短編探偵小説「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」をベースとして1976年(昭和51年)に映画化された作品。

郷田三郎(怪演 石橋蓮司_当時35歳)は屋根裏を徘徊して覗きするのが趣味。ある日、郷田の下宿する別の部屋でピエロを相手に貴婦人が倒錯的な行為をしているのを覗き見てしまう。そんな風に退廃的な世界とその先にある闇へと展開していく。

この映画のキーワードは
 屋根裏、覗き、快楽、貴婦人、ピエロ、
 運転手、椅子、毒殺、関東大震災など。
 映像表現や、役者、音楽、独特すぎ。

江戸川乱歩って、貿易会社のサラリーマンやって、学校教師と結婚した所謂平凡なキャリアなはずなのに、どうやったらこんな独特な世界観が構築できたんだろう。。
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