西村大樹

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者の西村大樹のレビュー・感想・評価

1.5
ラストはいい。しかし、残念なことにそこだけなのである。
江戸川乱歩の世界を映像化したかったのは分かる。しかし、その世界はどうしても子どもっぽくなってしまう。映像として軽くなってしまうのだ。それは、田中登監督の世界観とは合わない世界観であり、どうも上手く合致しないままラストまでいってしまっている。
ロマンポルノであり予算が限られているのは分かるが、今ひとつその配分が上手くいっていなくて、セットが安く見えてしまっているのも……。
最初にも書いたとおり、ラストは一気に田中監督の世界に引きずり込まれる。そこにささやかな抵抗のようなものが見られるのだが。
西村大樹

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