田中登2本目。
神代辰巳のようなムチャクチャな手持ちでの移動撮影とか暴力性はない分、狂気のようなものは感じられないのだが、端正な映像が良いし、茶室にピアノが置いてあるかのようなキワモノっぽい和洋折…
2016年7月31日98本目@hulu
変態と変態が重なり合ってさらなる深みにはまっていくという変態の映画。
ラストもこんな終わり方かよって思わず思ってしまうくらい衝撃だった。石橋蓮司が本物の変態の…
見て、見られる。この往復するまなざしに性的興奮を覚える、独身者的物語。同士以外の人間など消費材に過ぎず、彼らは二人だけの空間で、二つの目という孔を際限なく接近させることによってのみ欲情することができ…
>>続きを読む屋根裏をさ迷う主人公「これは素敵だぁ」と一言。そしてピエロとの濡れ場を演じる奥様、それを屋根裏から覗き見る主人公の眼力。そして唐突にラッパのテーマが流れ出す。この出だしでもう最高。ザ・アングラである…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
窃視する者と窃視される者とが、視線でまぐわい、その視線を求め合う。性の快楽と殺人の淫楽によって二人はより強固に結ばれて行く。殆どの乱歩映画が薄っぺらなエログロや安っぽい怪奇に堕する中でこれは健闘が光…
>>続きを読む田中登のアングラな実験が、江戸川乱歩の猟奇的で耽美な世界観を得て、見事な融合を見せた。デカダンスな退廃は、屋根裏からの俯角と、部屋から見上げる仰角の視線をエロスとして昇華して、アヴァンギャルドな作風…
>>続きを読む日活株式会社