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宇能鴻一郎の濡れて打つのpsychedeliaのレビュー・感想・評価

宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984年製作の映画)
5.0
とにかく面白い。高橋留美子のギャグ漫画のポルノ版みたいなもんで,物凄く原始的なコメディ映画なんだが,とにかくテンポが良いのと斜め上どころかブラジルまで掘り進んじまった,みたいな予想不可能なドタバタの数々が本作を一ポルノ映画の範疇に収め得ぬほどに輝かせている。
主演の山本奈津子はたしか元成蹊大学映研部のアイドル。裏本出身の滝川真子とかと共にロマンポルノのアイドルであった。監督は後に平成ガメラシリーズで名を馳せる金子修介。この人はにっかつ時代に数多くのコメディ・ポルノを手掛けていて,個人的には新東宝の滝田洋二郎(にっかつでも仕事をしているが)よりも腕が良いと思う。
とにかく無茶苦茶な映画である。突き抜けた馬鹿が最早シュールの域に達してしまう型破り,横紙破り。こんな映画が日本にもあったとは。
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