N.W.レフン監督作品6作目で…
これまでで一番好きな作品に出会えました。かなり賛否が分かれる作品のようですが…
ストーリーは大まかに…タイでボクシングジムを経営するビリーとジュリアン兄弟…実は裏でドラッグビジネスを行なっていました。犯罪組織を仕切るのは彼らの母親。
ある日、兄ビリーが若い娼婦をなぶり殺しにした末、彼女の父親に殺害されます。
それを指示したのは、神の化身である警官…イケメンとは程遠いタイのフツーのおじさんデカです。
実は弟ジュリアンは父を殺しています、母も犯罪に手を染め…登場人物は何らかの罪を皆背負っているのです。
勧善懲悪の神の化身であるおじさんデカは何処からともなくナタを振り回し悪を成敗します。
そして成敗した後、何故かカラオケへ🎤
まるで下部に教えを説いているように…
映像美は言うまでもなく、独特のテンポや台詞がとても少ないこと、そして間も長いです。ただその間を埋める効果音や音楽も抜群に上手いです。
最初はいつになったら主人公が話し出すのか少しイラッとしましたが…笑
この作品を観終わって、ギリシャやローマ神話を想像しました。
兄を溺愛する母…母に愛されず愛に飢えている弟…
そして神の化身…
ラストはそんな神に許しを乞うように弟ジュリアンが腕を差し出します。
そうなんです…原題は”Only God Forgives.”なんです。
Thanks to; Lenely さ〜ん