侍ゆう氏

オンリー・ゴッドの侍ゆう氏のレビュー・感想・評価

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)
4.0
「復讐という名の芸術」

N・W・レフン監督とライアン・ゴズリングの「ドライヴ」以来のコンビ映画

バンコクでボクシングクラブを開くジュリアン、裏では麻薬密売に手を染めていた。ある日兄のビリーは若い売春婦を惨殺してしまい、その罪で無残にビリーは殺される。ジュリアンとビリーの母親であるクリスタルはアメリカで巨大犯罪組織を取り仕切っていた。溺愛するビリーの死を聞いたクリスタルはバンコクに飛び、ジュリアンにビリーを殺した相手への復讐を命じる……

めっちゃ楽しみにしてた映画なんだけど、凄い評価低いから観たけど、俺はかなりハマった。ドライヴ以来の衝撃が走った、正直N・W・レフン監督の作品はハマるのが少ないけど、これは凄い。音楽と色が本当に凄い…テンポの良いアクションとグロテスクにそそられる。ジュリアンは終始寡黙で落ち着きがある。だがキレた時が怖い、クリスタルの血を引き継いでるだけあって考え方が狂ってる。

ネオンデーモンを観てないから分からないけど、ネオンデーモンがネオンに光る悪魔ならオンリーゴッドはネオンに光る復讐。その復讐は神の名にふさわしいほど綺麗で壮大かつ残酷。

敵の刀に滴る血の量はジュリアンの復讐の力量に比例する。
侍ゆう氏

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