田舎の集落を舞台に時計をめぐって進むストーリーだと思う。
というのも、ものすごいテンポで様々な事が起こり、今何を軸に物語が進んでいるのかよく分からない。
しかし、そのよく分からない話を観続けさせる…
時計は村に一つ、どれを信じていいかわからないから。写真を撮るたびに自分がひとり増える。寺山的価値観全開でずっとかっこいい。
若い山崎努が渋すぎるフニャちん呼ばわりされて刺しに走るシーンが絵画みたいで…
このレビューはネタバレを含みます
「100年経ったらこの意味わかる!」。...2082年まで生きて見返したい。
ガルシア・マルケス「100年の孤独」原作。そして寺山修司遺作。この目一杯のノスタルジアに触れ、あぁ、寺山はほんとに…
70年代作の爆発的エネルギーは鳴り
を潜め、最終盤もシニカルかつ人間賛美に満ちたフェリー二みたいな後味に
とはいえ陰湿で病的な人間ばかりだし、ラスト一歩前薄毛の女が穴に落ちる場面なんかは情念と凄味が…
理解しようとしない
ときあかさない。
時計が一台、時間を刻んでいるように
観ている世界が
こちらと繋がっている奇妙な光景です。
自分までもしかしたら、
この映画のどこかの一部でしょうか?
寺山さん…
文明社会から取り残された村と
生と死がテーマの作品です。
本作が寺山修司の映画監督作品としては遺作になりますが、其れ迄の寺山作品のファンや、後発の鈴木清順監督の大正三部作が好きな方におすすめの作品で…