予想していたよりも、いろんなところで言われている通り、ずっと小津ではなくてかなり周防正行監督作品になっている。つうかラストのリップシンクエモいし、徹底的に小津を謳っている本作だからこそ人物のカメラ目線に「見てはいけない小津」を見てしまったかのようにドキドキさせられる。スタッフに冨樫森、種田陽平、浅倉大介。
高齢のオタクがドヤ顔で「小津をパロディにしたピンク映画があってさ〜」などとなぜか本人は得意気に語り始めるサブカルイキりが本当に苦手(今作に限ってではないのだけれど、検索するとそればっかり出てきて嫌気がさす)。「裸のラリーズって聞いてことある?君だいぶやばいねー、そうそうよど号の犯人がメンバーでさ…」と同じアレ(名前つけたい)。90年代柳下毅一郎的な仕草だなぁとおもってしまう。