白蛇抄のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

水上勉の小説は、社会派ミステリーと、(自らが京都のお寺に修業に出された小僧時代を踏まえ)お寺が舞台になったものと、その他…の大きく３種類あると思う。

水上勉の大ファンだが、この「白蛇抄」は読んでいない。先にこの映画の存在を知ってしまったからだ。
確かに、水上作品に登場する僧侶は煩悩を捨てきれずに苦悩するが、ここまで皆が皆煩悩の塊で、エロティックなシーンが多い原作なのだろうか？
映画だけの脚色なのだろうか？

小柳ルミ子は色っぽい。関わる男全てを虜にしてしまう。もっと女優業もやれば良かったのにと思う。
若山富三郎の怪演はさすがである。
杉本哲太が、若過ぎて誰だかわからなかった。棒読み台詞も初々しい。
夏八木勲の刑事は、こんな刑事はあり得ないと思うが…。

「雁の寺」や「金閣炎上」に重なる部分があり、確かに水上勉作品なのだろうが、確かめるために原作を読もうと思った。