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白蛇抄のamayadoriのレビュー・感想・評価

白蛇抄(1983年製作の映画)
2.0
この映画、数々の名作を世に残した水上勉の原作だけあって、題材としては傑作になり得る素材であったと思われる。

体が不自由になっても尚女体に喰らいつく住職、そして抵抗虚しく悶える美しい後妻。
そのふしだらな営みは、出家を控えた青年を惑わし、やがては純朴な養女をも拗らせる。

というプロット自体は非常に魅力的なわけだが、とにかく小柳ルミ子が犯されすぎ!

この複雑でデリケートな人間関係をもっとクローズアップして欲しかったところだが、小柳ルミ子の初ヌードということで、とにかく小柳ルミ子を押し出し、押し上げ、押し倒し、という「それに尽きる」作品になってしまった感が否めない。

確かに小柳ルミ子の肉体は美しく大人の色気を醸し出してはいるが、ヌード推しなら別にこの題材じゃなくても良かったような気がしてしまう。

小柳ルミ子は脱ぎ損ではないが、水上勉はムダ遣いをされたのではないか。
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