がちゃん

バーバレラのがちゃんのレビュー・感想・評価

バーバレラ(1967年製作の映画)
3.7
ブリジット・バルドーやカトリーヌ・ドヌーブらと次々に結婚や浮名を流して、関係のあった女優を自らの作品に主演させている稀代のプレイボーイ監督、ロジェ・ヴァディムが、当時の妻だったジェーン・フォンダを主演させたエロティツク・SFコメディ。

地球大統領から、殺人兵器を開発してどこかに逃げてしまったデュラン・デュランという科学者を探して地球に引き戻せという命を受けた、バーバレラ(ジェーン・フォンダ)。
彼女は専用の宇宙船を使って、デュラン・デュランを探しに宇宙の旅に出かけるのだが・・・

とにかく本作は、監督のロジェ・ヴァディムが妻のジェーン・フォンダをいかにセクシーに撮るか、いや、いかにエッチに撮るかというのを重点に置いているのがわかりすぎるくらいわかります。

映画史に残る、オープニングの無重力ストリップシーンから、ジェーン・フォンダの持つ性的魅力全開です。

お洒落ですけどちょっとエッチな動画ですので自己責任でリンクへ進んでください!

子供が操る不気味な人形が、バーバレラに次々と噛みついてヒーヒー言わせたり、小鳥の集団にバーバレラを襲わせて怖がらせたり、監督のSっ気たっぷりです。

この作品の舞台となる未来世界では、男女のセックスは裸になって抱き合うのではなく、ピルを飲んで男女が手を合わせるだけで十分に性的満足を得ることができるようになっているのですが、ある惑星の科学者の老人は昔のやり方をバーバレラに求め、バーバレラが満足するなんていうシーンも面白いです。

背景やセットなどにどことなくサイケデリックを感じるところも面白いですし、若者たちが愛と革命を叫んでいるのも時代だなと思います。

そして極めつけは、デュラン・デュランが操る音楽による性的拷問装置。

デュラン・デュランが音楽を奏でるごとに、バーバレラの性的快感が高まっていき、ついには快楽死してしまうという代物。
ネタバレしますが、バーバレラの性欲が強すぎて装置を破壊してしまうところもとぼけているけどエッチなシーン。ブロンドの髪に汗が光る表情がとてもセクシー。



手作り感あふれるセットにポップな音楽。
とてもエッチなのにとってもお洒落な本作。
ジェーン・フォンダの魅力爆発です!

滑稽にしか見えない戦闘シーン。
泥沼に陥りつつあったベトナム戦争のアンチテーゼだったと考えるのは深読みし過ぎだろうか・・・

がちゃん

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