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ステーション エージェントのsonozyのレビュー・感想・評価

4.5
小人症のため、他者との接触を好まない鉄道マニアのフィン(ピーター・ディンクレイジ)が、突然小さな廃墟の駅舎を手に入れることになり、孤独な生活を始めようとするが、その地で出会う人々と次第に関わっていくお話。

小さな鉄道模型店の修理担当をしていたフィンは、店の主人ヘンリーが突然亡くなり、店も売却されてしまう。
ヘンリーが遺産として残してくれた、ニュージャージの廃墟となった小さな駅舎へ、線路の上を歩いて向かうフィンは、この場所で静かに暮らそうと決める。

向かいに停まっているフードトラックを病気の叔父の代わりに営業しているという、人懐っこいキューバ系のジョー(ボビー・カナヴェイル)がやたら話しかけてくるのをあしらうが、しつこいジョーと一緒に過ごす時間が次第に増えていく。

離れた場所にあるストアに買い物に行った帰りに蛇行運転する車を避けて転ぶフィン。運転していたのはオリヴィア(パトリシア・クラークソン)。息子を2年前に亡くし、夫とは離婚状態で、自宅で絵を描いている。
フィンが気にかかるオリヴィアとも交流が始まる。

ジョーやオリヴィア、フィンを子供と間違えた近所の女の子クレア、図書館で働いているエミリー(ミシェル・ウィリアムズ)らと過ごす時間の中で、オリヴィアへの感情が高まっていくフィンだが・・

フィン、ジョー、オリヴィアの3人が線路の上でビーフジャーキーをかじるシーン。
可愛すぎるミシェル・ウィリアムズがフィンに顎が素敵と語るシーン。
フィンが、自らを自らをドワーフ(dwarf 背丈の小さい伝説上の種族)と呼んでいるのも印象的。
ピーター・ディンクレイジ、いい役者さんですね。

「Station Agent」は、小駅の駅長の意味。
日本語ソフト化/配信されてないのがもったいない良作です。
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