喜連川風連

ウォールフラワーの喜連川風連のレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
4.7
色々な記憶を忘れて行ったり、写真が色あせてもこの瞬間だけは現在進行形で永遠だ。

「無限を感じる」なんていい台詞なんだ。

何者でもない苦しさ。フラッシュバックする過去の記憶。相手の幸せを願うばかりに言い出せない感情。

主人公はありとあらゆる内向的で繊細な青年を代表している。

美人のエマワトソンが好きでも、自分を好きになってくれるどうでもいい女の子と付き合ってしまう。

自己評価が低いとそれがそのまま跳ね返って、付き合う人や環境が決まる。

「なぜ私を誘わなかったの?」
「君が望んでないと思ったから」
「あなたは優しいけど、人の人生を優先して愛と呼ぶのはおかしい」

「どこから来るのか選ぶことはできないけど、そこからどこへ行くのか、は選ぶことができる」

まだ「ナッシング」かもしれないけど、これから何者かになるために大切な映画。
喜連川風連

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