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ウォールフラワーのbebeのレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
4.6
トンネルでエマが、BowieのHeroesをBGMに両腕広げて立ってるのが記憶に残る。もちろんラストシーンもいいシーンなんだけど。この映画を象徴するシーン。

よくあるティーン映画で、はみ出し者がある出会いを通して変化する。酒に薬、恋、その他青春の成功と失敗のエトセトラ。
作品のどこをとってもストレートで、でもずっと遠回しで比喩的で。

エマはトンネルで何をしてたんだろう。羽ばたきのようにも見える。けどトンネルだし。
きっと「トンネル」ってのも周りが見えないし、世界はかなり狭いところで閉じられちゃってる、そんな子供社会の象徴だったりするんじゃないかな。
で、それに対して「無限を感じる」という台詞。「トンネルの中で目一杯羽ばたいてやる」つもりなのか、「トンネルを出たら」の話をしてるのか。
いや、考え出すとそれこそ無限に考えちゃう。

それから彼が抱えた過去。そこがメインの話じゃないんだけど、、うーん、そこの扱いが難しい映画だったなあ。

Welcome to the Island of Misfits Toys.
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