サーフ

バトル・オブ・シリコンバレーのサーフのレビュー・感想・評価

3.3
コンピュータ創世記におけるApple社のスティーブ・ジョブズとMicrosoft社のビル・ゲイツの対立を描いた作品。

タイトルに「バトル」ってついてるけれどバチバチにバトルする感じではない。寧ろ原題の「Pirates(海賊)」の方がしっくりくる。未開拓の地、コンピュータの世界を舞台にAppleとMicrosoftという海賊が策略を駆使しながらのし上がっていく、そんな感じ。

スティーブ・ジョブズの評伝は昔読んだことあって、彼の性格がなかなかのクズとは知っていたがこの映画でもそのクズの片鱗は見せている。
一応ジョブズ存命中の映画なんだけれど怒られなかったのかな。

そしてもう1人の主役であるビル・ゲイツ。IBMにブラフかましたり、マッキントッシュの試作品を手に入れるために相手の懐に飛び込んでいったり。見た目は冴えないが非常にクレバーな企業家なんだと改めて感じた。

マシンを完璧に近づけるため飽くなき美への追求を力を注いだジョブズは誰よりもアーティストに近く、対するビル・ゲイツは相手を出し抜く事に長け、誰よりもビジネスマン。時代を作り上げた2人ではあるがここまで対照的なのかと思った。
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