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ガーゴイルのrebのレビュー・感想・評価

ガーゴイル(2001年製作の映画)
4.0
吸血鬼なんて生やさしいもんじゃない。
もっと深刻。だって性的に盛り上がると相手を死ぬまで食べ尽くしちゃうから。
というどうしようもない奇病にかかってしまった人達のお話。
本作、評価はなかなかに低そうですが、ごめんなさい。私は好きです。
なんと言ってもベアトリス・ダル様が素晴らしすぎる。プライベートも波瀾万丈な彼女だけれど、本作のコレ役はまさに適役。
末期的症状の中、本能の赴くままに大量の血にまみれるダル様の姿はトラウマ級。
6年後の「屋敷女」も霞むほど。
もう1人のガーゴイルは、新婚の奥さんを抱かないように我慢に我慢を重ね、ついにプッツンしてホテルの掃除係を押し倒すヴィンセント・ギャロ。
ダル様に比べると、やっぱインパクトは薄いがしゃあない。そもそもなんで結婚したんかい?
本作DVDのインタビューの中でクレール・ドニ監督は「愛とは人間の感情のもっとも重要な部分。でも必ずしも幸福とは限らない。むしろ幸せなことの方が稀。愛が生まれると同時に絶望も生まれる」と優しそうな微笑みを浮かべて語る。
ドニ監督は、欲望、暴力など人間の本質的な部分を生々しく描き出してくれて、いつも新たな感動をもたらしてくれる。
ダル様にペロペロ食べられちゃう隣の青年がイケメンやなぁと調べてみたら、ニコラ・デュヴォシェルという方で、なんとあのダイナマイトボディのリュディヴィーヌ・サニエちゃんとの間に娘さんまでもうけているらしい。う〜ん、やるなぁ。
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