このレビューはネタバレを含みます
陰毛映画。ゴダールしかりなのだが、フランス映画は陰毛へのこだわりが異常に強い。それゆえだろうか、ヴィンセント・ギャロが陰部を食いちぎる場面は、例えば口内に陰毛が付いてるみたいな、そういう生々しさというか、パンチの効いた描写が欲しかった気もする。まあ、誰も見たがらないだろうけど。
人が人でないような写り方をするときが何回かある。
冒頭で出てきた死体は腹話術の人形にしか見えなかったし、ベアトリス・ダルが階段から降りてくるときに感じた体型の歪さはハリーハウゼンの骸骨を思い起こした。