TAK44マグナム

江ノ島プリズムのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

江ノ島プリズム(2013年製作の映画)
3.1
短評です。


完全に「時をかける少女」ならぬ「時をかける少年」ですね。
それに「バタフライエフェクト」風味を薄〜く塗してある。
親友が死んでしまう過去を変えるために奔走する主人公。
しかし、もし過去を変えてしまったら、あるリスクを覚悟しなければならないのです。
そこの切なさで泣かせようとしているのかもしれませんが、これなら青春コメディでも良かったのでは?
割と軽い雰囲気だったので、終盤に重たくなってくるとどっちつかずに感じました。
まぁ、それはきっと狙いなんだろうけれど。

そもそも何が目当てで本作を観たのかと言えば、まずはヒロイン役が本田翼だから。
高校生役ということで制服姿がバンバン拝めるので観ました(苦笑) 
本作でも本田翼は可愛かった。
堪能いたしました。
湘南が舞台なのに水着にもなりませんが、代わりに(?)主人公役の福士蒼汰が着替えやシャワーで脱ぎますよ。
女子はそこに注目ですね!

もう一つのお目当ては、タイトルからして江ノ島がフィーチャーされていると思ったからです。
地元なのでね。どこへんで撮影したんだろう?と興味がわきました。
そうしたら全く江ノ島には行かなかったのでビックリ!
江ノ電にはたくさん乗るけれど、それ以外は特に湘南に拘っているようには見えず。
映る場所が殆ど鎌倉なんですが、江ノ島は鎌倉ではなく藤沢ですよ(汗)
登校時に降りる駅は鎌倉高校前だけど、学校の外観は七里ヶ浜高校らしいです。
どちらも受験可能な学区でしたが、頭の良い学校のイメージで行ったことはありません。
鎌倉高校前のホームには降りたことありますけど。
あそこに本田翼が立っていたんですね(苦笑)
コロナ禍以前は外国の方が写真撮りにきて、踏切にも侵入したりするので問題になっていた場所でもあります。

生活圏のロケ地は概ね鎌倉で、中心となるのが稲村ヶ崎。
「稲村ジェーン」か!
花火を買いに行く玩具屋については、江ノ島周辺には玩具店じたいないし、小町通りにはあるけれど商店街の様子が違うから、たぶん逗子だろうと思ったら正解でした。
福士蒼汰が電話している病院ロビーは茅ヶ崎市民病院。
夜間救急で何度かお世話になった病院(笑)

青春ファンタジーとして構えて観ると物足りなさが残りますが、キャストのファンならまぁまぁ観れなくもないと思います。
福士蒼汰のボディ目当てなら満足できるでしょう。
マグナム的には本田翼のボディが目当てだったので、満足には程遠い観賞となりましたとさ(苦笑)


真面目に総括すると、「叶う希望はひとつだけ」って事なんだろうと思います。
全てが思い通りにはならない。
どれだけ時間を遡っても。
でも主人公は受け入れます。
想像するに、喪失感の大きさに差があったのでしょう。
それでも寄せては返す波が砂浜を濡らすように、切なさが彼の心を満たしたのでしょうか・・・?


アマゾンプライムビデオにて