オリジナルのジャン=ピエール・メルヴィル監督『ギャング』は未見。
フランス豪華キャストの脱獄ギャングvs警察の話。
かつての大物ギャングが脱獄し、殺された仲間の未亡人とともに国外逃亡すべくまずパリへ。
タイトルにもなってるマルセイユはそんなに出てこない。
脱獄ギャングをダニエル・オートゥイユ、ヒロイン的未亡人をモニカ・ベルッチ、用心棒にエリック・カントナ、それを追う刑事にミシェル・ブラン。
さらに敵対ギャングにニコラ・デュヴォシェル、ジャック・デュトロン……。
まあ豪華なキャストでこのストーリーなら極上フレンチノワール期待しちゃうんだけど。
そうでもなかった。
確かにストーリーはギャングの抗争と追逃走劇の王道的ながら良いとは思う。
でもなんか演出がトロくて鈍臭い。特に銃撃シーンが。なんだあれ?あれで良いのか?と思ってしまうくらい鈍臭い。
男臭いギャングの生きざま的なものもスローな展開に完全に薄まった感じがしちゃって。
これ2時間半はちょっと飽きる。
エリック・カントナ、ミシェル・グランという濃い俳優配置しながら無味無臭の役に充てるとはもったいなさすぎる。
彼らもっと突き抜けた役やってもらったほうが面白いのに。
王道ストーリーは演出がずば抜けてないとなんともない映画になってしまうなぁと思った映画だった。
オリジナルを観てみるか(そちらも賛否割れてるみたい)