ぽんてぬ

ジ、エクストリーム、スキヤキのぽんてぬのレビュー・感想・評価

1.0
学生時代につるんでいたメンバーと15年ぶりに再会し、なんとなくノリで車で海に出掛けることになり、ノリで適当な宿に泊まることになり、原っぱですき焼き鍋を囲むお話。

この作品にはちゃんと台本が用意されていたのか疑ったくらいには、作中の俳優さんたちの会話の内容がスカスカ。よく言えば「ゆるい、まったりとした」って表現になるんだろうか。びっくりした。これ全部俳優さんたちのアドリブなの?

話が進むにつれて、主要メンバーたちが大学時代につるんでいたことが判明するのだが、それにも驚く。
「大卒で、しかも現在の年齢が40弱のいい歳した人間がこんなに語彙力乏しいちぐはぐなコミュニケーション取らないだろ…」ってずっとそんなこと感じながら観てしまった。

あと、「なんか」と「みたいな」を多用するフレーズってかなり頭悪く聞こえるなって改めて感じた。このメンバーたち本当に「なんか」と「みたいな」しか言ってない。
こんなに内容のない会話、中学生でもしないでしょ…ってツッコミが終始頭の中を占拠。

作品を観始めたからには最後まで観きりたいから観たけど、最後まで観きるのがこんなにつらい作品もなかなか無い。ストーリーに起伏もスパイスもない。

「こういうゆるい空気感のやつが好きなんだろ?ん?」って具合の供給側のゴリ押しさえ感じる。ゆるい空気感のやつを良い俳優使って撮ってみちゃいましたよ、と。
せめてセリフの内容はしっかり詰めてくれ頼む。

オソロコーデして無印良品で買い物するようなカップルが、部屋で丁寧にドリップしたコーヒーをくすみカラーのマグに注いで飲みながら観てそうな作品だなって思った。
いつも持ち歩いてるカバンにワセリン入ってそう。

萩上監督作品に似てるってコメントを見つけたんだけど、いや、萩上監督ファンとしては同じカテゴリーにはしたくない、という気持ち。
萩上監督作品は、ゆるい雰囲気だけど、俳優さんたちのセリフひとつひとつにしっかり趣とか知性、上品さがあるし、撮り方にも芸術性を感じる。視覚から聴覚からほっこり癒される。
ぽんてぬ

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