にゃんにゃん

色情姉妹のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

色情姉妹(1972年製作の映画)
3.5
U-NEXT新規追加作品第2弾。前からずっと観たかったやつだけど私の苦手な曽根中生。のっけから奇をてらいまくって苦手感漂う。東京ディズニーランドない時代の浦安。みんなセーラー服着てるけどすごい無理がある。観るのやめようかなと思ったタイミングでチンピラ影山英俊出てきてイケメンだなー好きだなーってなる。続いて出てきた益富アニキが若くてあたおかで期待を裏切らず見応えたっぷりなのでまた観続けてしまう。私も益富アニキに引きずられて山登りしたい。初期ロマンポルノにしては性表現で攻めてるので画面の大部分がボカシで消えること多々。そして高山千草のド迫力。もう少し時代が下れば絵沢萠子が演じたんだろうなぁと思うけど、絵沢萠子みたいな色気がないだけに凄みと味がある。唐突な和田アキ子サンバと誰得なスケバンリンチ。塩酸をアンモニアで中和するリケジョっぷりに笑う。いろんな覗き要素がちりばめられていて、和式便所の中から覗く斬新なアングルにも笑う。ココアとカレーライスとコーヒーを出すバー。曽根中らしい群像劇で、なんかもうひたすら底辺を這いつくばって生きる淫売の血脈を描いていてしんどくなるけど、「㊙色情めす市場」みたいにはならないノーカタルシス。ラストのトラックのフェスティバル感をぶたぎる時計の音が真面目すぎて好かない。やっぱり曽根中生だったけどそこまで嫌にはならず観られた。
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