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静かなる叫びのgoalieのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
3.5
カナダで実際に起きた大学での銃乱射事件をモチーフに、フェミニストを憎悪して女学生らを射殺する殺人犯を主にした男側と、理系で学びながらも男性社会で不自由を強いられる女側の対立構造を浮かび上がらせている。

一方的な恨みで凶行に及んだ末に身勝手な死を選ぶ犯人、現場から逃げて学友を「見殺しにした」後悔から逃避するために自死を選ぶ男子学生、唯一生き残りながらも女性として生きることに悩み、そしてもがく事を選んだ女性。どれも映画に欠かせないパーツとなっている。

哲学的な分析や監督の意図を汲み取りきれてはいないが、モノクロの映像がしっくりくる話だった。
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