「未体験ゾーンの映画たち2017」にて
「灼熱の魂」で衝撃的な出会いとなったヴィルヌーブ監督の、その前の作品が、ここに入っているとは、フォロワーさんの投稿がなければ気付かなかったかもしれない。
カナダで実際にあった大学構内での銃乱射事件をもとにして、犯人と生き残った2人の視点で描かれる。
犯人の犯行動機は詳しくは分からない。フェミニズムへの反感という言葉が出てくるが、八つ当たりとしか見えない。それにより、一瞬にして未来が奪われた14人もの女性の、無念さを思うといたたまれない。
生き残った2人にも、あまりにも大きな傷痕が、、。
この監督の、独特な緊張感を生み出す映像力は、ここでも垣間見られる。
モノクロの画面が、彼女たちへの鎮魂歌のよう。あまりに切なくて、やるせない。
