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エンド・オブ・ウォッチのkuuのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)
3.8
『エンド・オブ・ウォッチ』
映倫区分PG12.
原題End of Watch.
製作年2012年。上映時間109分。

ロサンゼルスの重犯罪多発地区を舞台に、パトロール警官たちの死と隣り合わせの日常と熱い友情をリアルに描いた米国ポリスアクション。

ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当する白人巡査テイラー(ジェイク・ギレンホール)とメキシコ系巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)は、固い絆で結ばれた警官コンビ。パトロール中に通報を受けて向かった家で、図らずもメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。
組織の怒りを買った二人は命を狙われてしまい。。。

『エンド・オブ・ウォッチ(普通の週の終わり)』は説明が難しい作品かなぁ。
W主人公の若けぇパト🚔️のポリス。
タフな海兵隊あがりのブライアン (ジェイク・ギレンホール)と、
相棒のメキシコ系ポリスのマイク(マイケル・ペーニャ)。
彼らは、全米でもかなりエグいギャング地帯のロサンジェルスのサウスセントラル地区を管轄。
今作品は、
ただ、それだけ。
主人公がポリスなら、一つの事件を追い続ける推理物と相場はだいたいきまってるが(小生のコマイ固定観念)、今作品のポリスたちは、犯人を捕まえても尋問する権利はなく、事件の全貌を知ることができひん。
それぞれのアクシデントはあくまでも断片的で、一貫したストーリーがない。
その代わりにってか、辛味の刺激臭みたいなんがしてくるようなリアルさがある。
一種の疑似ドキュメンタリーかな。
主人公のポリスたちは自主映画を作るため、パトロール中の出来事をすべてビデオカメラで記録。
両手がふさがっている時には、胸ポケットにつけた小型カメラで撮影する。
さらには、パト🚔️のダッシュボードにはポリスの行動を記録するダッシュカムが装備されとって、それらの記録映像の寄せ集めで、この映画は構成され
ている。
監督はこれがデビュー作のデヴィッド・アイヤー。
ロス市警のイカれた刑事(デンゼル・ワシントン) を描いた傑作 『トレーニング デイ」の脚本家だそうです。
監督は今作品の取材のために何ケ月もロサンゼルスのパト🚔️に同行したそうやし、ヤル気満々。
舞台となってるサウスセントラルは80年代からメキシコ系とアフリカ系のストリート・ギャングがエグいドンパチ抗争を繰り返しとったが、かなり前にそこに住んでる友達が、大分、ましになったって云ってた。
ギャングたちオヤジ中年になってきて反省し、ガキたちの非行を食い止め始めたそうです。
せや、そのあとに、新聞やネットを見るかきりでは、犯罪は再び凶悪化してるように感じたかな。
メキシコで猛威をふるっとる麻薬カルテルがロサンジェルスにも進出して、勢力争いを始めたとあった。
そんな時期を描いてる今作品のブライアンとマイクは、その戦争に巻き込まれる。
不審なバンを停めると、中から自動小銃と大量の札束が出てくる。
ある家を捜索すると、中は、不法労働者の蛸部屋で、8畳ほどの部屋に300人も押し込められているありさま。
別の家には、麻薬カルテルに処刑された人々の生首がゴロゴロ。
主人公たちは二人とも新婚、ガキができて父親になったところ。 
愛する奥さんや可愛子供を前に、刑事への転身を考える。
せやけど、麻薬カルテルは密かに彼らの『処刑』を決めちまうんやなぁこれが。
ドンパチクライマックスの銃撃戦はかなりワクワクドッドキドキできて、時には絶句するほど凄まじく、壮絶に痛々しかったっす。

犯罪最前線で常に死と隣り合わせの危険な任務に当たるポリスたちの日常と、テイラーとザヴァラの固い絆。とほんで、臨場感あふれる演出はたまりま1000。
役づくりのため5ケ月間、ロサンゼルス市警の巡回に同行し訓練を受けたちゅう、主演のジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャの熱演に圧巻でした。
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