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エンド・オブ・ウォッチのかのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)
2.7
主人公の警官2人が自らカメラを回して職務内容(+日常)を記録するという体のフェイクドキュメンタリーで、アクションシーンの迫力はそこそこ。

ただし、メインの警官2人の他に捕まえられる側のギャング軍団までもがご丁寧にカメラを回してくれているという親切設計のせいで言われてるほどのリアリティはない。
さらに言うとこれにプラスで神視点からのショットも混ざってくるから、フェイクドキュメンタリーの気分で見ると結構萎えてくる。終盤からは誰が撮ってんだよこれの連続だし。

主人公たちが撮る映像と神視点からの映像をドッキングした迫真の銃撃戦や追いかけっこは普通に見応えがあっただけに、モキュメンタリーという形式に固執する必要があったのかは謎。
フェイクドキュメンタリーの体で進むせいで本来なら手に汗握る山場のシーンも、絶対に主人公たちが撮れない視点からのショットがくるせいで違和感が半端ないっていう本末転倒っぷり。

ロス市警を現実に則して写実的に描写するだけなら普通のドラマ仕立てでも全然成立したんじゃねーかな。
ストーリーがリアルなのかは知らんけど、ドキュメンタリーとしては全然リアルじゃないし。

視聴者側がどんな姿勢で見ればいいのか悩んでしまう撮り方がこういう映画で1番やっちゃいけないことなのになあ。
か