Jun

AVP2 エイリアンズVS. プレデターのJunのレビュー・感想・評価

3.4
前作のラストカットから地続きで物語が展開されているにもかかわらず、がらりと作風の変わったシリーズ2作目。日常に紛れ込んだ驚異が次第に顔を覗かせて…なアウトラインはパニック映画のセオリーに即しており、否応なしに期待値が上がる。また双方の既存シリーズ作へのオマージュが多数見受けられ、やや過剰ではあるけれどファンならばやはり押さえておきたい。が、解説なき二大キャラクターの対決は人々が逃げ惑う混濁した状況下でヒートアップしているに過ぎず、場当たり的に盛り込まれた散漫な人間ドラマと平行して物語としてのカタルシスを得られないという致命的な欠陥を晒してしまっている。加えて、散々指摘されているだろうが、画面の暗さから戦闘描写も手放しで褒められたものではない。位置関係や距離感まで不明瞭なのは擁護のしようがない。
魅力的な設定から高いポテンシャルを感じさせたものの、悲しいかな、結果的にはオリジナル作の偉大さが理解されてしまう1作だ。
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