chi6cu

ウォーム・ボディーズのchi6cuのレビュー・感想・評価

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)
3.0
当たり!
最高のデートムービー。一人で観て損した(笑)
ゾンビと人間の恋という突飛な設定をオーソドックスな恋愛プロセスで描くことによって、誰もがキュンとして笑ってハラハラしてほろりとできる。
ああもう、かわいすぎる作品。

とにもかくにもニコラス・ホルトの魅力に尽きると思う。
しっかりとしたゾンビ設定、ゾンビメイクが絶妙に気持ち悪く、でも人間だった頃の容姿に期待してしまうようななんとも気になるキャラクター作りに成功している。
彼のチャームポイントの目と口のクローズアップが多く、ぐいぐいと見てしまう。

「50/50」のジョナサン・レヴィン監督作品。
この監督は危機的状況を冷静な目線とコミカルな物言いで描き、何よりそこにシンプルな恋愛を絡めるのがとてもうまい。
観ていて傷つくような深刻さはないけれど、鑑賞後に幸せになれてずっと「あの映画、いいよね」と言えるような作品を提供してくれる。

ゾンビ映画は正直苦手で、あまり進んで観た事があまりなかったので、逆に自分の無知さを悔やんだ。
ゾンビ映画フリークだったらどう感じたのか??は気になるけど、ゾンビ映画を知らない私はファンタジーとしてとても好感が持てる恋愛映画だった。
2人の恋心のまっすぐさもむしろファンタジーだった。

良質なデートムービーは良質な娯楽映画であるべきだと思う。
良質な娯楽映画は鑑賞後に気持ちが高揚し、満足感でえもいえぬ幸せな気持ちで思わずにこにこして帰る。
翌日会った人全員に「良かったよ!」と言いたくなる。
「ウォーム・ボディーズ」は大作ではないけれど、まさにそういう作品だった。
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