カナヘビ

スノーピアサーのカナヘビのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
4.0
今は映画好きでなくとも誰もが聞いたことがあるだろうポンジュノ監督の作品。

彼らしく設定は面白いモノで、一面氷に覆われて住むことができない世界で唯一の命綱である永久機関を持った列車の中でのお話。
ノアの方舟に着想を得たのではないかと思える列車だが結末は違ったものに、、、。

面白いのが列車の中で区画分けされていて、車両ごとに格差があり、最後列に住む主人公たちは人間扱いもされず、食べ物もろくに手に入らない生活。そんな彼らが下克上を企てる映画。
重い内容でありながら笑いも織り交ぜドキドキしながら進むストーリーは単純に次々に車両を進む以上の面白さがあります。
まさに列車は社会の縮図のような構造で上級の車両では後ろの車両の人物のことを下等な人種だと教育を受け、現状を知らない。無邪気な子供たちの姿は考えさせられます。
ラストに向かい、判明していく事実には驚かされます。

さて、生き残ったモノたちに救いはあるのか。
カナヘビ

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