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カンパニー・オブ・ヒーローズ バルジの戦いのatm09strsksのレビュー・感想・評価

2.5
「バルジ大作戦」を観たときに、もしリメイクするならガフィー軍曹はトム・サイズモアに演ってほしいと思っていたので、この映画に彼が出ていると知った時は狂喜したのですが、映画の内容はそもそもバルジの戦いとはほとんど関係なかったですね。
しかもトムはこれを撮っているときすでに50歳超えてるんですよね。ベテランというよりもはやロートルですね。走る姿ももさもさして痛々しい。
途中から合流する英国空軍兵士役でヴィニー・ジョーンズがでてくるのですが、こちらは逆にいぶし銀のかっこよさなんですよね。4歳くらいしか違わないのに。
映画は原爆の設計図と博士を守れ、ということで米英露が組んでドイツと戦うという話です。
自由主義と共産主義が組んでいるので端々に相いれないものがあるようで、隠れ家で見つけた葉巻を吸いながら
露「この家は最悪だな」
米「豪邸だと思うが」
露「贅沢のにおいがする」
米「おまえ共産主義だったな」
英「だったらその葉巻はなんだよ」
露「今は特別な状況なんだよ」
などと突っ込まれたりします。
露は”武力を前に法は沈黙する”はキケロの言葉であると言ったり、ピアノでベートーヴェンの「月光」を弾いたりする位にはインテリのようです。
米英はどちらかというと脳筋ぽいので彼のピアノを聞きながらぽかんとしてます。
主人公は(たぶん)米軍の青年兵士ですが、段々この中年3人組の方が主人公のように見えてきます。映画全体としてはイマイチなのですが、中年3人組の活躍は面白かったです。
最後に英が露に"So long, Polack"と言うのですが、何でPolackなのかと思って日本語吹き替えを聞いたら「あばよ、くそ野郎」と言っていたので
もしかして相手を侮蔑するときに使う言葉なのでしょうか。
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