MegmiTanak

パリ警視庁:未成年保護部隊のMegmiTanakのレビュー・感想・評価

3.8
日本のレビューでは「結局何が言いたいのか分からない」「散漫な印象」「皆が勝手」との意見が多いが、あえてドキュメンタリー風に作っているのだからそれでいいのではないか。フランス人って本当に日頃からあのような自己主張合戦が好きな人種なので、その描き方も非常にリアル。日本では知名度はないかもしれないが、本国では実力・人気共に有名どころがゴロゴロ出演しているわけで、そんな彼らがいわば警察24時のようなことを繰り広げているだけでこの映画は存分に面白いのだ!
監督自身が演じるカメラマンが観客の目となり、共に未成年保護部隊のメンバーを客観的にレンズ越しにみているような感覚に陥る。セザール編集賞を取っただけあり、現場の緊迫感が凄まじい。どれだけ緊迫した中で生活しているか、疲弊感が痛いほど伝わってきた。
カメラマンとフレッドの少し過剰な恋愛模様は、監督のご愛嬌だろう。
MegmiTanak

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