見てはいけないものを見てしまった感
まさに、奇妙なサーカスをみてきた気分
冒頭にユイスマンスの小説『さかしま』からの引用文が字幕で出てくる。
『「その首を盆にのせめ持ち来らしめ、これを少女に与える。少女はこれを母に捧ぐ。」
いま、首断役人は血に染んだ長剣の柄頭に手をかけ無感動な表情で立っている。
彼女は正真正銘の女である。火のように激しい残酷な女の気質に、そのまましたがっている。』(本作冒頭部字幕)
ユイスマンスの事は初めて知りました。『サロメ』作者のオスカー・ワイルドに影響を与えた人物だとか。サロメなら読んだことあるぞ。
『さかしま』は未読なので冒頭部の字幕がどれくらい効果的なのかわからず。読めば評価も変わることでしょうが、とりあえず3.7で点数つけました。そんな高得点はつけられないけど、めちゃ楽しかったので満足度はかなり高い。そうやって人の不幸を見世物として楽しんでたらサユリみたいに首はねられちゃうのかな。
寺山修司ぽい世界観。だるま人間でてきます。みつこからしてみれば人間なんぞ憎悪の宿った肉の塊やでみたいな感じなのかな。