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言の葉の庭のrのレビュー・感想・評価

言の葉の庭(2013年製作の映画)
3.9
ポスターからも容易に想像できるけど映像が美しすぎ、さすが新海さん。

短歌とか古典とか近代文学とかが物語の鍵を握っているような作品に触れると、教養って本当に自分の世界を豊かにするなあと思うんだよ。例えば私は、雪野先生があの短歌をあの場面で詠んだ意味が解説なしでもわかる人間になりたいんだよな〜〜。あとから解説聞いてわかるより短歌だけをきいてその真意をその時に理解できるようになりたいの。

短歌だけじゃなくて何かの作品のオマージュとか、短歌や文学自体が伏線になっている作品とかもそう。取り上げられている短歌、古典、文学とか、その意味とか内容を理解することで初めてハッとなる要素がある作品で、登場人物の解説含め誰の力も借りず自分の力だけで真意に辿り着いてハッとしたいのよ。つまり膨大な知識がほしい。花言葉とかもそうなんだけど、こういう「知ってたら見え方が違う」「知ってたら意味がわかる」みたいな作品が好きなので、その「知っている」の幅を広げたいなあと常々思っている。言の葉の庭、さらにそれを強く感じた。

物語自体は話の展開が早かったので、もうちょっと長尺で観たかった気もする!でも、天気になにか意味を持たせる生活っていいかもなあ。
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