さとり

言の葉の庭のさとりのネタバレレビュー・内容・結末

言の葉の庭(2013年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

東屋で男子高校生と成人した女性が出会い、約束もしてないのに雨の日に会う。彼にとって学校という場所は窮屈で、靴職人を目指すことが大人に近づけさせると思ってる。それは昼間からビールを飲む職業も名前もわからない彼女に憧れるということ。一方で彼女は歩けなくなったと例えて仕事や恋愛で悩む。雨の表現が多彩で雨上がりの前の雨。アスファルトにぶつかる雨。雨脚が強くなる雨など様々。
足の寸法を彼女にお願いする場面ではドキリとした。短歌を詠みそれの返歌を伝える場面はロマンチックでした。ラストは一人で生きていくんだと彼が本音を伝えた時の二人の関係が羨ましく思いました。真摯に向き合ってると思いました。新海誠監督は雨宿りの物語とこの映画を説明してましたが、二人が立ち止まり、またそれぞれに歩き出す素敵な物語でした。
さとり

さとり

さとりさんの鑑賞した映画