ろめ

言の葉の庭のろめのネタバレレビュー・内容・結末

言の葉の庭(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

絵とは思えないほど美しい情景描写と、会話の間隙が生む余韻にとても強く心惹かれました

やっぱ入野自由演技うめ〜〜〜〜〜
ナチュラルな演技が本ッ当に上手い……会話中の感情の起伏とか息遣いとかがしっかり伝わるのに本当に自然で演技臭くない。男子高校生らしい、真っ直ぐで優しいけど幼さが残るような性格を見事に演じきっていると思います
んでそれに引けを取らない花澤香菜様の演技力たるや…花澤香菜といえば🎀かわいいふわふわ女の子꒰ঌ♡໒꒱🎀って感じのイメージあるんだけど、大人の女性もこんなに丁寧に演じられるのだなと感心しました
些細なことで心を痛めてしまってうまく進めなくなってしまった社会人の女性が、立ち止まっていることに迷いを感じていたり、どこか諦めるようにも感じられる台詞のひとつひとつが、生きているととても感じました

登場人物同士は、立場上惹かれあったとしても結ばれることはない関係で、それが最後まで貫いていたのが個人的には良かったと思っています(それでも最後の展開はちょっと新海誠カラー出ててうーんご都合…と冷めちゃいました。あれは蛇足だったかなあ…とはいえ他のエンドが思いつかないのであれがベストなんだとも思います。)
主人公である男子高校生には僅かばかりにしか現れなかった(かもしれない)年齢相応の幼さが、モブ高校生からは汲み取れたのが興味深い。幼さ故に人の人生を歪めてしまって、その罪の重さに気づけないことをこの作品では客観的に描いていると思います。それが理解出来る年齢の子供(中3〜高3くらい?)にこの作品をぜひ第三者視点で観てもらいたいなと思いました。

全体的には雑音がなく透き通った作品だったと思います 大人になって観るのも悪くないけど、やはり多感な時期に静かな環境で観たい作品ですな
サントラもいいね🎶🎶🎶🎶

個人的にはド感動エンドってより不完全さがある人達が前を向く話だったので響きました
君の名は。よりも説教っぽくなくて好きかもしれません
ろめ

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