まぴお

言の葉の庭のまぴおのレビュー・感想・評価

言の葉の庭(2013年製作の映画)
2.3
【靴職人に俺はなる!(ドドン!)】

圧倒的に現実(リアリティ)のある映像美
圧倒的に非現実な人間像

これが新海監督の真骨頂なのだろう。

僕から言わせてもらえばこの対比が極端になればなるほど冷めていく感覚に陥る。


「秒速5センチメートル」でも感じたがこの監督の感性とは程遠いところに僕はいるのだろう。

とにかく人間像のダサさが鼻につき
どこのファンタジーだよという
ツッコミしかなくなっていく。
まず声のかけ方とか不自然すぎでしょ。
見知らぬ男女が出会うんだからもっと違和感なく進めようよ。
とにかく二人の掛け合いがダサい。
心が接近していく描写がダサい。
ついでに靴のデザインもダサい。
折角だからだれか靴のデザイナーに頼めよ。
そしてもっと足の事を調べて描写しなよ。
雨の日にあの靴ないわぁ。
あんなところで足のサイズ図るのないわぁ。
仮にも靴職人目指す主人公の話なんだから。


新海監督の人物像としてこの人はずっと片思いを繰り返してきたのだろう。
その片思いの切なさがどうも青臭く中学生が考える妄想を抜けだすことが
できていない。

誤解無いように言っとくと青春映画は好きだ。
今の自分とは距離のある懐かしさにノスタルジーを感じ感傷的になれるから。
しかしこの監督の青春はファンタジーであり虚像でしかないのだ。
そこに懐かしさは皆無なのだ。
新海監督と一部の人達の中だけで成り立つ青春劇なのだ。

どうせなら靴職人じゃなくヴァイオリン職人目指せよ。

そして

俺と結婚してくれないか?
俺きっと一人前のヴァイオリン作りになるから!
雫!大好きだ!!

て言いなよ。
そうしたらカントリーロードが流れるからさ。

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