このレビューはネタバレを含みます
端的に言ってつまらんかった。物語の中心にいるのが誰だかわからなかったし、旅といっても行きつ戻りつ、確たる信念もないままに何年も旅をして、ディーンの半生を綴ってもなあ。
この映画最大の弱点はなんか知らないが旅に出ては帰ってくるところにある。ある道程は描かれているが、ある道程は描かれてなくていきなり結果になる。
しかもじゃあ道中なんかあるのかと思ったら別に何にもない。ディーンのろくでなしぶりをただ見ているだけ。
いろいろ詩的な表現を用いて人生を語ろうとしているけど結果的に失敗してる。詩的に見せたいだけのただの修飾語だ。
途中で真面目に見るのをやめたほど、興味惹きつけられるような旅でも人生でもなかった。まあ、旅ってそんなもんだろうと思うよ、きほん自分勝手なんだし。
でもそれじゃあ映画にはならないんだよ。だから脚本があるんでしょ? その脚本にスジがなかったらただのフラフラした半生なんじゃないの?