愛と信頼
それを知っているサル。
倦怠感と若気の至りでいっとき無茶をしても、結局は人生の価値は愛と信頼にある事を知っているサルは潮時をみて人間らしい生活に戻っていく。
まだ見ぬ愛と信頼を必死になって探し求めるディーン。
退廃と破天荒の中にしかそれを求める術を持たない彼が無事に愛と信頼を見つけることはなく…。
結局、人間らしい幸せな生活は手に入らない。
子供の頃に与えられなかった愛と信頼を、青年になってから自分で手に入れることは可能なのだろうか。
そんな事を考えてしまった。
原作の力が大きいと思うが、よくできた映画だと思う。
主演にブラット ピットが検討された事もあるらしいが、果たして彼にここまでの演技ができたかと思うと、ディーン役はこの役者で良かったのかと思う。 ふとした表情にピットを彷彿させるものもあるし、ピットほどの大物でないゆえに自由に演技できた気もする。