真矢

オン・ザ・ロードの真矢のレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)
3.5
個人的に非常に思い入れのある「路上」という小説

もともと映画よりも洋楽を早く古くから聴いていて、
ある洋楽歌手のアルバムに付いている
その歌手の解説を兼ねたライナーノーツを読み、
そのアーティストの音楽ルーツを知る
そこに書いてある歌手のCDを借りる。
またその歌手のライナーノーツを読み
そこに書かれている歌手のCDをまた借り聞く

音楽の歴史遡っていくと、ボブ・ディラン、
オーティス・レディング、チャック・ベリー、
リトル・リチャード、などが現れてくる。
さらに遡ると、音楽の(録音保存技術がない)時代に突入し、
やがて音楽は薄れ文字の世界になる。
文学でも暗く静かなものばかりではなく
ある時代に見られたロックのような
反抗的、刺激的な作品群たち
それがビートニクというジャンル。

そして当時学生時代の自分は
小説を読むというゾーンに突入した。

ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、
ウィリアム・バロウズ、などなど。
一般に知れ渡る作家も読んだが、
ドストエフスキー、ヘルマン・ヘッセ、カフカ、など多数

中でもジャック・ケアルックの「路上」は何度も読んだ。
いや、何度も読んだは正確には違うかも…
家で1度最後まで読み、その後は外出時に持ち歩いて

出先で適当なページから読み始め、本を閉じる。
また別な場所で適当なページから読み始める

この「路上」は終盤まではいつ
どこから読み始めても展開が同じであり、
アドレナリン全開で行動し続ける、
そのディーンを追いかける内容

それはディーンが突如思いたち、突然旅に出る。
そして後悔する(少しだけでw)また旅に出る。
という破天荒な行動がこの小説な核で
どこを読んでもだいたい同じ

このディーンの行動に魅了されていた
(何も知らない昔の学生の自分w
いわばサルと同じ心理?)
この「路上」は沢山読んだけど、
肝心の結末は一度読んだだけで忘れてしまっていた

あの頃から時は流れて今であるw
そしてレンタル店でこのDVDを
見つけ借りてきたのであるw

もっとも思い入れのある
ジャック・ケアルックの「路上」
そうこの映画「オン・ザ・ロード」である

こんな結末だっけ??がまず一つw
サルのキャストは良いが
ディーンがあってない気がする

自分が小説で1番印象に残ってたのは
車1台分しか通れない橋を対向車(確かトラック)
がくる中、
明らかにこっちが間に合わないのに
アクセルを踏み込んで寸前でトラックより先に渡り切る
という部分があったはずだが
映画では多分?あのシーンだと思うが
けっこうな鉄橋で二車線になってて
思い出が差し変わった…

大人になって自分が思ってしまった
ディーンへの感想は
まぁ、そうなるよな…であった。
人といるのに(巻き込んで)、自分勝手に行動してゆくと
皆離れてゆくよな…

一人が寂しいから?人といるのに
結局、人は離れて孤独になってしまう。
最後にわざわざ年月流れてるのに探して?
遠くから会いに来たのは、サルしかディーノの
中での友達は残ってなかったと判断したのでは…

なんか映画よりも小説の方が印象が強く
こんなレビューになってしまった。
ここまで長いレビューは初かも…
真矢

真矢