津軽系こけし

小さな悪の華の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
3.8
若さにこそ破滅は実る


🌻実際の殺人事件を映画化
🌻フランスで上映禁止の問題作
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🔷ある2人の少女が、カトリックの身内に背いて悪魔崇拝に惹かれ、悪行の限りを尽くして、最後には破滅するというお話。

年若そうな女優さんの恥部が映ったりするので、たしかに倫理的問題点は否めないところ🤨🤨
ただ、内容自体は少女2人の純愛物語であり、そして、同性愛を禁ずるカトリックへの疑問と不安からくる猛烈な青春逃避行なのだと思う。


🔶彼女らにとって悪魔崇拝とは、同性愛を認めてくれないカトリック(世界でもある)から唯一自分たちを解放してくれる手段でしかないのだ。
つまり彼女らにとっての悪行は、そこへ帰属しようとする保守行為でもあると思われる🧐🧐

だから、本当に残虐なことに直面すると、途端に泣き出したりする。


🔷そして肝となるのは、2人が少女であるというところ🧐🧐🧐

2人は悪行を繰り返してゆくわけだが、その中でもしばしば人間の愚行(主に性欲関連)に恐怖する描写が見受けられる。

人間の愚かしさを目の当たりにした彼女たちは、ますます世界への信用を無くして悪魔崇拝に逃避してゆく。

それも本物の悪魔崇拝でもなく、猿真似でしかないのだが、、、純粋であるゆえにその認識が極端に浅い。
しかし、2人が女性であってしまったために、世界への信用を無くすにはその程度の浅はかな手段で事足りてしまう。なぜなら世界はたやすく少女たちを裏切り、盲目の世間がそれを野放しにしているからだ。


🔶いくつかのカメラでは、処女作らしいところもあったが、題材はとても興味深い。主演2人の青々しい雰囲気もとても良いし、悪いことしてる時の悪ガキっぽい笑いも良い感じに浅くて最高だ。

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🚲まとめ🚲
そして足映画だったな、、。エロスとなると映画界隈ではたびたび脚が取り上げられるのはなぜなのか??映画監督って種族はみんな脚フェチなのか??現実の方の事件も大変興味をそそられました。、
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